看護師さんの問診が終わって、診察までお待ち下さいと言われて待っていた。
そしたら、『今日担当してくれる先生の診察室の機械が古いから赤ちゃんをしっかり診にくいので、午後の診察からだと新しい機械で診察できるので、しっかり赤ちゃんを診察出来るので午後の診察でもいいですか？』みたいな事を言われて午後からの診察になってしまった。
親に電話をかけて『午後からの診察になってしまった。何時に終われるかわからないし、看護師さんの話だと、赤ちゃんが小さいと入院になってしまうかもしれないけど、長女の事をみててくれる？』とお願いした。
『午後の診察までここの部屋で休んでていいよ。』とベットがある部屋で休ませてくれた。
『入院したくないなぁ？』って不安もありながら、まだ赤ちゃんが小さいだけだと思っていた。
午後になり呼ばれて診察室に入った。
まだ若そうな先生だった。でも優しく話しかけてくれた。
少し先生と話をして赤ちゃんの診察が始まった。
『本当に赤ちゃん小さめだね。唇が裂けてる病気はなさそうだね。』と言われて少しホッとした。でも、『心臓が右にあるね……』あとはなんだか難しそうな言葉がいっぱいでよくわからなかったけど、赤ちゃんにいろいろ病気がありそうな事はわかった。涙が出てきた。声を出して泣いてしまった。
副院長先生もきたり、『小児科の先生呼んで。』といろいろ先生が来た。いろいろ話してるけど、何がなんだかわからない…。でも悲しくて涙が出てくる…。赤ちゃんは正常ではないの…
一通り先生が赤ちゃんを診てくれて説明をしてくれた。
『横隔膜ヘルニアと言う病気で横隔膜が破れて腸が上に来てしまって心臓が右に来てしまってる。腸で肺が潰れてしまっている。肺が見えない。このままだと産まれてすぐに手術をしないと赤ちゃんは呼吸が出来ない。肺がいつから潰れてしまっているかわからないけど、結構前から肺が潰れていたら、手術しても助からないかもしれない…。心臓もしっかり見えないからなんとも言えないけど、心臓にもなにかあるかもしれない…。染色体にも異常があるかもしれない。今からMRIを撮って詳しく調べたい。夕方ご家族とも今後の事をお話したいので、こられる事はできますか？』みたいな事を言われた。
MRIを撮りに行った。赤ちゃんが動いている感じをあまり感じられていなかったけど、MRIを撮っている時に、技師さんが『赤ちゃんにはちょっとうるさかったかなぁ。赤ちゃんいっぱい動いてたよ。なかなか撮りにくくて、時間がかかってしまってごめんなさいね。』って言ってくれて、赤ちゃん元気に動いてるんだぁ。って少し赤ちゃんのこと可愛いって思ってお腹をなでた。
旦那に連絡が取れて4時過ぎには病院に来てくれた。
少し二人で話した。『赤ちゃんに障害があるみたい…』二人とも重たい気持ち…。
先生の午後の診察が全部終わってから、診察室に呼ばれていろいろ旦那にも説明をしてくれた。
『ここでは肺の手術が出来ないので、別の病院を紹介します。心臓が見えないので、もし心臓にもなにかあったりすると手術が出来ないと言われてしまうかもしれない。染色体にも異常があるかもしれないので、染色体の検査もしてみては？助かる見込みがあるのに助けないのもだから、まずは染色体の検査をしてみましょう。』みたいな事を言われた。
『紹介状に心臓が右にあるかも？みたいな事が書いてあったけど、診療所ではなにか言われてましたか？』って言われて、『何も言われてないし、ずっと異常はない何も問題ない。安静に過ごして下さいとしか言われて来なかった。』と言ったら、『診療所ではなかなか病気を発見しにくい。技術とかもそうだけど、異常があると思って診察しないとなかなか発見しにくいのはあると思うから、あまり攻めたりしないで下さい。でも、赤ちゃんがこれだけ小さいのなら、もう少し早めに紹介してくれてもよかったかもしれませんね。』みたいな事を言われた。
もし、あの時旦那と一緒に行って、旦那が質問してくれなかったら、今日診療所に電話をかけなかったら、二週間後まで何も赤ちゃんの事をしれなかったと思ったら、ゾッとした。
いろいろ先生が話して下さって、へそのうの状態を診忘れてしまったのでともう一度エコーで赤ちゃんを診てくれた。
先ほどは泣いて全然見れなかったけど、赤ちゃんがしっかり動いているのが見れた。お口をチュパチュパしてるのを見せれて、とっても可愛かった。旦那もこんなにしっかり動いている姿が見られて嬉しかったみたい。
でも、お腹の中の環境はあまりよくないみい。防衛反応で脳の血流を優先している為に、へそのうの血流があまりよくないみたい。
旦那がずっと知りたかったけど、なかなかわからなかった性別もわかった。
男の子だった。
きれい事ではない。私に障害のある子を育てる事が出来るの？どうやって向き合えばいいのか…
今まで見えなかった可愛らしく動く姿が見られて愛おしい気持ちもあるけど、現実は厳しいよ。
どうすれば…
長い長い１日が終わった…
